認知行動療法について

コロナ、地震、戦争を始め何が起るかわからない、何が起っても不思議ではない時代の中にあって、人は絶えず何らかのストレスを受けています。ストレスや将来に対する悲観、不安、落ち込みが解消されずに継続するとうつに発展することがあります。
認知行動療法は、このストレスを軽減し、否定的な思考から問題解決に役立つ柔軟な思考に変えていく精神療法の一つです。うつ症状になった人にはもちろん、病気ではなくとも、今うつ状態にある人、落ち込み、道が切り開けず悩んでいる方にも有効です。また、うつ予防としても役立ちます。
欧米のガイドラインでは、認知行動療法をうつ治療の第１選択として推奨し、薬物治療よりも効果があるとしています。
このように精神療法の世界基準となってますが、日本の精神科、心療内科で実施しているところは6％にとどまっています。
そこで当NPO法人メンタルヘルス・コーリングでは、必要としている方に、自分一人でも取り組める認知行動療法コラム法をご紹介しています。
（コラム法とは、出来事、考え、気分を振り返る記録表のこと）

 セルフヘルプグループ活動

1．定例会 （参加費無料）
日時：毎月第1土曜日 10:00～12:00
場所：かながわ県民センター12階セルフヘルプ第2相談室
内容：当事者とその家族の集い。
気持ちや悩みを分かち合い、安心して過ごせる場を目指しています。

2．認知行動療法研修会 （参加費500円）
＊参加費は資料印刷代等として活用させていただきます。
日時：毎月第3土曜日 10:00～12:00
場所：かながわ県民センター14階第１相談室 
認知行動療法を学んで、心の健康回復を目指します。
 

＊参加対象者は、適応障害、軽症うつ、軽症不安障害の方です。
また、疾病はなくとも、今うつ状態にある方や認知行動療法で人生を変えたいと思っている方も参加できます。
 

認知行動療法の基本的概念

人は同じ体験をしても、それをどのようにとらえるか（認知）で、気分、身体の状態、行動のパターンは違ってきます。
出来事ー認知ー気分ー行動の相互関係に着目した精神療法です。
人の気分は出来事で決まるのでなく、それをどう受け止めたのか、あるいはどう考えるかによって決まってきます。
もし気分が悪かったら、歪んだ認知から来ているととらえます。気分は現実世界それ自体ではなく、それに対する解釈で決まってきます。
どのような認知の歪みが自分の中にあるのか発見し、それに対しどうアプローチしていけば心の自由を取り戻し、否定的思考から柔軟な思考に変わるのかを導くものです。

 学校の精神保健講義

「学校のうつ予防、不登校対策としての認知行動療法活用術」というテーマで、うつ予防最強の方法と言われている認知行動療法の取り組み方をお伝えしています。

企業のメンタルヘルスセミナー

「職場のうつ予防対策としての認知行動療法活用術」というテーマで、認知行動療法の取り組み方をお伝えしています。